こんにちは。週末ブロガーりこ。です。
保育事務を7年やってます。
そろそろ来年度の入園に向けた園見学が活発になる季節ですね。
我が園でも入園説明会や見学会の準備が着々と進んでいます。
ところで、初めて保育園や幼稚園を考えているみなさんは

たくさん保育園や幼稚園があるけど、どうやって選んだらいいんだろう?
そんな風に悩んではいませんか?
初めての園選びだと何を基準に選んだらいいかよくわかりませんよね。

園はお子さんの命を預ける大切な場所です。
みなさんは何を基準に選びますか?

最近、園バスにお子さんを置き去りにして死亡させてしまった事件がありました。
本当に悲しい出来事です。ご家族のことを想うと胸が張り裂けそうな気持ちになります。
なぜ?どうしてそんなことが起きてしまったのか?
その事件の裏には、「保育士の人手不足」や「園長のパワハラ・虐待」といった噂も浮かびかがってきています。
事実かどうかはわかりません。でもどんな理由にせよ失った命は帰ってきません。

保育業界では
- 募集をしてもなかなか人が集まらない
- キツすぎてすぐに辞めてしまう
…そんなことが現実に起きています。
いわゆる「ブラック園」です。
「ブラック園」は主に保育士さんが使う言葉ですが、「保育士から見たダメな園」は保護者にとっても同じと思っているので、あえてここでも「ブラック園」を使います。
残念ながら、園舎やきれいなホームページやパンフレットだけでは、そんなことはわかりません。
これを読んでくださったみなさんが、
あぶないブラック園を選ばないために、見学でわかる6つのポイント
をご紹介していきます。
園選びの参考にしていただけたらうれしいです。
園(保育園・幼稚園・こども園)を選ぶ6つのポイント

一般的にみなさんが園を選ぶポイント
- 家から近いか?
- 園舎がきれいか?大きい?
- 設備が整っているか?
- 開所時間が長いか?
- 課外教室が充実しているか?
- 料金が安いか?
- 教育方針は自分たちに合っているか?

いっぱいあって迷っちゃう。一体なにを一番重視すればいいの?
また、
- 共働きかどうか
- ご家庭の教育方針
などによって選ぶポイントは違ってくるし、ご家庭によってはどうしても譲れないポイントもあるかもしれません。

ここでは、
7年間保育現場で働いてみて感じた「自分の子を預けたいと思う園」はどんな園か?
という視点で、保育現場の裏側から見た「幼稚園・こども園・保育園選びのポイント」についてお話したいと思います。
設備は古くても新しくてもいい。大事なのは手入れが行き届いているか?
設備の古い、新しいに惑わされず、手入れが行き届いているかがポイントです。
人員が豊富なところでは掃除や草花のメンテナンスにも手が加えられます。
安全管理といった面からも手入れが行き届いているかは大切なポイントです。

バス置き去りの事件でも人手不足が背景にあったのかもしれません。
保護者にとってのメリットが、保育士にとってデメリットになっていないか?
- 土日祝日も開所
- 夜も遅くまで開所
- 保護者の負担は一切なし。
こんな園を「保護者思いのいい園かも!」と思ってしまいませんか?
でもそれは、裏をかえせば保育者たちに相当の負担がかかっている、ということでもあります。

そういう園って保育者がすぐ辞めてしまったり、無理な労働を強いられているケースもあります…
華やかなカリキュラムは本当に必要か?
○○式、とかオーケストラのような演奏をさせる園もありますね。
実際そのような園に勤務したり、見学に行ったりしました。
一見、派手で華やかな感じに見えますが、そこで私が感じたことは

子どもたちも先生たちも楽しそうではなかった。
ということです。指導力は確かにすごいと思います。

でも、それってこの幼児期に必要なんでしょうか?

園児数に対する保育者の人数は?
保育士の人数は、国が定めた以下の基準に決まっています。
(以下の基準を下回らないことが原則)
子どもの人数 | 保育士の人数 | |
0歳 | 3人 | 1人 |
1〜2歳 | 6人 | 1人 |
3歳 | 20人 | 1人 |
4歳以上 | 30人 | 1人 |

・・・どう思います?
1〜2歳児6人を1人でみることできますか?
これは、あくまでも最低基準です。
ギリギリの人数です。

ギリギリだとやっぱり目が行き届かなかったり、安全面で心配だよね。
なので、やはり人員にゆとりをもっている園を選びましょう。

見学に行ったときなどに遠慮せずに質問しましょう!

職員は長く務めているか?離職率はどうか?
残念ながら、保育業界のパワハラがニュースで取り上げれることが多々あります。
実際はどうなのでしょうか?
毎年かなりの人数が退職してしまう「ブラック園」は存在します。
そんな園は、経営体制に「なにか問題がある」と思ってほぼ間違いないです。
そんな園は保育者もストレスを抱えて保育をしています。
そのイライラが子どもたちにむかないという保証はありません。

先生たちがコロコロ入れ替わる園はやはりおすすめしません!
そんな園は経営体制に問題があるかも・・・
ご近所なら口コミでそのような情報が入ってくることもありますよ。
保育者が笑顔で保育を楽しんでいるか?
私が思う園を選ぶ一番大切なポイントは、
「保育者自身が楽しんで保育をしていること。」

保育者が楽しんでいれば、必ず子どもたちにも伝わります!
園見学に行ったときは、保育者が楽しそうに保育をしているか?という点を是非観察してみてください。

まとめ
「自分の子どもを預けたい園」のポイントは、
それによって
保育士がいきいきと輝いて保育をしていて、
子どもたちものびのびと活動している。
そんな園を是非選んでくださいね!
あまり一般的に知られていない保育園・幼稚園の先生の仕事について書いた記事です。
これには、どうして離職率が高いのか?や人手不足な理由も少しわかっていただけるかもしれない内容になっています。

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幼児期の終わりまでに育ってほしい「10の姿」とは

保育指針「10の姿」でもそのようなことを言ってるよ!

「10の姿」とは、幼児期の終わり、すなわち小学校入学までに育んでほしい姿や能力のめやすを示したものです。
幼稚園教育要領、保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領が2017年に改定に伴い新しく作られたもので、2018年4月より施行されました。
10の姿は、卒園までに育まれてほしい子どもの姿を、5領域をもとに10個の具体的な視点から捉えて明確化したもので、以下の項目を設定しています。
- 健康な心と体
- 自立心
- 協同性
- 道徳性・規範意識の芽生え
- 社会生活と関わり
- 思考力の芽生え
- 自然との関わり・生命尊重
- 量・図形、文字等への関心・感覚
- 言葉による伝え合い
- 豊かな感性と表現

遊びを通した学びで主体性を養うのがこれからの幼児教育の主流になるんだ!

自分も無理やりやらされることって伸びなかったなー。
そのかわり興味をもって始めたことは長続きするよね!

どういう方針の園がいいか、あらかじめご家庭でよく話し合っておくといいですね。
音楽や運動に力を入れている園が悪いといっているわけではありません。
実際にそのような園のほうが人気があったりします。
それぞれ個性があります。それによって合う園も違ってくると思うので、あくまでも一つの参考にしていただければ幸いです。
うちの子どもたちが通ったのはのびのび方針の園でしたが、今でもあそこの遊具が楽しかったとか、ありやダンゴムシを捕まえたことなどを嬉しそうに話すことがあります。
一方、厳しい園で育った私は、いつも給食がなかなか食べられず、休み時間も遊べず怒られていた記憶しかありません・・・

このくらいの年齢の子どもたちはのびのび楽しく遊ぶ中で自己肯定感を育んでいくことが必要なんじゃないかな?
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